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生まれてきたこと自体がありがたいこと?

お釈迦様が残された言葉をまとめた「法句経」(ほっくぎょう)の182番にこんな言葉があります:

「人の生を受くるはかたく、死すべきものの命あるもありがたし」
(法句経182)

これは簡単に言うと、人間として生まれてきたこと、そして今こうやって生きていられることそのものが実はありがたいことなのだ・・・ということです。

生きていることはそれだけで実は有難いこと。それは毎日暮らしているとどこか当たり前になってしまいがちだった私に、忘れていたことを思い出させてくれました。

そう思ったら、なんだ、こんな小さなことで悩んでいたなんて・・・と思えるようになります。

本当は生きていられるだけで幸せなこと。勿論、生きていれば悩むこともあるし、苦しいこと、逃げたくなることだってあります。

でもそんな時にはお釈迦様が残されたこの言葉を思い出したいものです。

当たり前なことは何もない

私は以前は何でもかんでも当たり前だと思っていました。家族が居てくれて当たり前。毎日食事ができるのも当たり前。仕事があるのも当たり前。

それはどこかに、自分は自分の力でいつでも生きていけるという思い、自分の力で道を切り開いてきたという気持ちがあったからかもしれません。

でもよく考え見たら、何も当たり前なことなんかなかった。

家族だって、自分と一緒に「いてくれている」わけで、食事もお給料をいただいているから、生産者の方がいるから、作ってくれる妻がいるから「食べることができている」し、仕事も雇ってくれた会社や経営者がいるから、お客様がいるから「お給料をいただくことができている」のではないか・・・と思えるようになりました。

そうやって、自分一人では実は何もできないこと、多くの人に支えられている自分に気づいたら、不思議ですが、今まで抱えていたような不安がスーっとなくなってゆきました。

自分一人でやっていると思うと不安になり、支えてもらっていると思うと怖くなくなります。面白いものです。