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人の幸せを素直に喜べない自分を変えてしまう方法

「他人の幸せを素直に喜べない自分はやはりダメ人間でしょうか?」

そうおっしゃっていた方がいました。この方は友人が結婚した時もどこかで喜べない自分がいたし、他の友達が妊娠して出産した時も、自分は不妊治療を何年も続けていていまだに子供ができないのになんで?と思ってしまった。

また別の友人が家を新築した時もお祝いを持って遊びに行ったものの、心のどこかで素直に友人の幸せを喜べない自分がいたと言うのです。

そうやって、本来なら、「おめでとう!」と素直に言いたいのに、どこかでそれができない自分がいます・・・という方は案外多くいらっしゃいます。

自分の中にある劣等感がそうさせる

人に幸せや成功などを素直に喜べないのは、劣等感が原因です。心の中にある嫉妬が、邪魔をしているのです。

でも、本当は心の中で素直に祝福してあげたい、自分のことのように喜んであげたいという気持ちがある方が殆どだと思うんです。でも、劣等感がそれを少し邪魔しているだけであって。

だから、やるべきことは、劣等感を捨ててしまうことだと思うんです。劣等感がなくなれば、きっと素直にご友人の幸せを喜べるあなたになれると思うんです。

劣等感とは何?

さて、まず劣等感とは何なのかを知ることからはじめなければなりませんね。

劣等感とは、ある分野での他人の良いところと、自分のダメなところを比べて、自分が劣っていると感じることをいいます。

ポイントは自分にはなくて、他人にあるものを比較してしまっている点です。もう1つ大事なことがあります。それは「ある分野で」という点です

簡単にご説明します。

泳ぐのが得意な友人と泳ぎが苦手な自分を比較します。すると、自分が劣っていると感じてしまって、劣等感を持つようになります。

ところが、それは「泳ぎ」という分野でしか見ていないので、確かに「泳ぎ」では劣っていても、全てにおいて劣っているわけではありません。

そうやって他の分野に目を向けてみます。すると、あなたの方がその泳ぎが得意な人よりも足が速かったことがわかったりする。

今度は「足の速さ」で比較します。すると、今度は優越感を感じるようになります。自分が勝っていると感じたからです。

つまり、優越感も劣等感も実は同じようなところからやってきています。それは、人と比べているということですね。

だから、優越感を感じたことがある人は必ず劣等感も感じたことがあるはずです。人と比べることを習慣にしていると必ずそうなります

劣等感の捨て方

さて、結婚して幸せそうに見える友人のことを素直に喜べない。それは劣等感が原因でした。そこで今度は、劣等感の捨て方について考えてみたいと思います。

劣等感が捨てられれば、人の幸せを心から喜べるようになると思うからです。

劣等感を捨てるには、何をしたらいいかというと、まず「人と自分をわけて考える」ことです。そして、他人と自分を比べることをやめてしまう。自分は自分。人は人。そう思える人は劣等感に悩まされることもありません。

でもそれが簡単にできない・・・そう思いませんか?どうしても比べてしまう。

そんな時にはよいやり方があります。

劣等感とは一部分だけを見ている時に起こるものです。それは例えば、「結婚」ということであったり、「妊娠」「出産」「家の購入」「出世」「収入アップ」「孫の誕生」・・・なんでもいいですが、一部分しか見ていないのです。

その部分、つまり良い点だけを見ているとうらやましくなります。

例えば、Aさん夫妻は子供がいません。だから、友人Bさんが出産したなんて話を聞くと素直に喜べなかったりしました。それは「子供ができた」という一部分だけ見たからです。

その良い部分だけを見たから羨ましいし、妬ましいし、喜べないのです。

でも、その友人Bさんは夫との仲が実はよくなかった。夫は時々妻に暴言を浴びせたり、お金の使い方が荒く、夫婦仲は最悪だったんです。

それを知ったあなたはどう思うでしょう?子供は確かに羨ましい。でもそのBさんの夫は羨ましいですか。自分の夫と交換したいと思いますか?

きっと思わないでしょう。

嫉妬とは「相手の良い点だけ」を見ていることを思い出してみてください。でも、物事にはそして、人には良いところだけがあるなんてことはありません。光が当たる部分があれば、必ず影ができるように、人にも光と影があります

あなたが見つけたその相手の良い点は確かに相手の良い点でしょう。でもその裏には必ず影の部分があります。

その見えない影の部分を想像してみることです。

それはあなたにも言えることだと思うんです。人のことを喜べない、自分だけが何でこんな惨めな思いをしなくてはダメなんだ。そう思っていても、あなたのことを妬ましく思う人も必ずいます。

何かを得れば何かを失う

何かを得れば何かを必ず失います。世の中はどうもそういうようになっているようです。

「友人のお子さんが芸能界に入って少し有名になったことを喜べません。」

という方がいました。どこかで、「売れなくなること、芸能界から消えてしまうこと」を願っている自分に嫌気がさしたというのです。

他人の不幸は蜜の味・・・ということでしょうか。

ただ、何かを得れば何かを失うという世の中の法則を思い出してみてください。確かに、友人のお子さんが芸能界入りしたのに、自分の子供は平凡で・・・なんて思うかもしれません。

でも、芸能界に入って有名になるなんて、いいことばかりではありません。確かに得るものもあります。有名になって脚光を浴びることは羨ましいことかもしれません。

でもその陰で失うこともあります。有名になるとどこを歩いていても、誰かに見られてしまいます。プライベートなのに、携帯でパシャパシャと写真を撮られたりして、普通に街を歩くことすらできないのです。

その子の母親も大変です。やはり見られているような感じがしたり、子供の噂が気になって仕方がなかったりする。週刊誌で子供のことを悪く書かれたりもしたりして。

そうやって得たものがあったということは、必ず失っているものもあるのです。

それを理解する。そうすれば、劣等感に苦しむこともなくなります。劣等感を捨てることができたら、人の幸せも心から素直に祝福してあげることができるのではないでしょうか?