緊張をほぐす言葉:5つの方法
大事なスピーチの前だったり、試合、プレゼン・・・などで緊張したりすることは誰にでもあります。そんな時に少しでも緊張をほぐすことができたら楽になります。
その方法をまとめてみました:
1.呼吸に意識を向ける
呼吸と心理状態というのはつながっています。緊張している時というのは、呼吸が浅く、早くなります。逆にリラックスしている状況では呼吸は深く、ゆっくりになります。
今度家でリラックスしている時に自分の呼吸を意識してみてください。恐らくゆっくり、深く呼吸しているはずです。
その最中に今度は意識して呼吸を早くしてみてください。「ハッ・ハッ・ハッ・ハッ・・・」と早くて浅い呼吸を繰り返してみて下さい。恐らく、リラックスしていたのに、どこか緊張してきたり、落ち着かなくなってくるはずです。
ということは、心理状態が呼吸に影響を与えているのと同じように、呼吸を変えることで心理状態にも影響を与えることができることになります。
ですから、本番前に深く、ゆっくりとした呼吸をします。深呼吸です。その時は、呼吸そのものを意識します。
どうしよう、うまくいかなかったら・・・と考えながらだと、どうしても呼吸が浅くなってきます。ですから、呼吸そのものに意識を向けるのです。
すると、少しづつリラックスできるようになります。
2.100%リラックスを目指さない
緊張するのが嫌で嫌で仕方がない・・・という人もいるでしょう。そういう方は何とかして緊張しない方法を探そうとします。しかし、それでうまくいったことはないと思います。
何故なら、人間は緊張するようにできているからです。
緊張は一種の生理現象です。それをなくすことはできません。緊張しないようにすると、むしろ緊張してゆきます。
緊張しては駄目だ・・・と思った途端に緊張しはじめたことはありませんか?それがその証拠です。
ですから、ある程度は当たり前のことだ・・・と思うことです。すると案外気持ちが楽になります。
3.よく思われたいという気持ちはあきらめる
例えば、スピーチなどで緊張する一番の理由は、聞いている人に良く思われたいという気持ちが働くことです。
人前で話す時は他人の評価が気になるものです。しかし、それこそが緊張の原因です。どう思われるだろうか?笑われているのではないだろうか?そう思うほどに緊張してゆきます。
ですから、よく思われたいという気持ちはこの際諦めてしまうことです。
4.やるべきことに意識をむける
緊張しない方法ばかり考えていると、余計緊張します。スピーチなどでは、人数が多いなとか、笑われないか?とか、自分の話はどう思われるだろうか?とか、顔が赤くなったらどうしようか?など、スピーチ以外のことをよく考えてしまうことってありませんか?
もしそうだとしたら、それをやめて、スピーチそのものに意識を向けると、緊張しすぎたりすることはなくなります。
何をどのように話すか?という、今すべきことに意識を向けることで集中することができるからです。
逆にどう思われるか?笑われないか?などはいくら考えても答えがありませんし、イメージができないことなので、それを避ける術が分かりません。ですから、緊張するのです。
緊張をほぐすには、今やるべきこと、イメージできることに意識をむけることです。
5.自分という考え方を捨ててみる
結婚式のスピーチなどはあがることが多いですね。友人代表のスピーチなどは緊張するものです。
そんな時は自分の考え方を一度捨ててみることをおすすめします。つまり、自分がどう思われるか?自分がうまく話すことができるか?という「自分」を一度捨ててしまいます。
ちょっと分かり難いかもしれません。具体的には「自分」ではなくて、「相手」のことを考えて話す・・・ということです。
結婚式であれば、おめでたい場です。自分がどう思われるかではなくて、二人の記念すべき日におめでとうという言葉を贈ろう・・・そういう気持ちでマイクの前に立つことです。自分のことを考えなければ、あがったり、緊張したりすることは殆どなくなります。