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悩みのない人はいない、お釈迦様はそう見抜かれていた

いいなぁ、あの人は何にも悩みがなさそうで・・・。と他人が羨ましくなることがあります。そんな時は必ず自分が悩んでいるような時ではないでしょうか?

自分が幸せな気分に浸っているような時は他人の幸せを妬んだりはしないはずです。悩んでいる時というのは、自分だけが不幸を背負っているような気持ちに誰もがなってしまうものなのかもしれません。

人生は苦なり

「人生は苦なり」

これはお釈迦様がさとりを開かれた時におっしゃった言葉です。つまり、誰もが悩みを抱えながら生きてゆくものだし、悩みのない人なんていないのだよ・・・そうお釈迦様は言いたかったのかもしれません。

だから、自分が悩んだ時、自分だけじゃないんだ・・・そう自分に語りかけてあげてください。みんな幸せそうな顔をして、悩んでいたりするものなのですから。

どんなに幸せを手に入れたような人でも、必ず何かを失っているものです。

何かを得たら何かを失う

世の中にはどうも何かを得たら、何かを失うという法則があるように思います。

これについて美輪明宏さんは自身の著書「ああ正負の法則」で書かれています。

この「正負の法則」とは、何かを得たら、何かを失うということを示したものです。例えば、友達が沢山できたとしましょう。

多くの友人を得たわけです。でも、失ったものもあります。多くの友人がいる人というのは、一人一人と一緒に居られる時間が限られてきます。だから、深い付き合いができなくなることもあります。

宝くじに当たったとします。多くのお金を得ることができました。ところが、それで人から妬まれることがあります。外車を買えば、成金だと言われるかもしれません。大きな家を建てたら、贅沢をしてなんて陰口をたたかれる。

芸能人になったとします。ファンが沢山できて、有名になり、脚光を浴びます。しかし、有名になってしまったことで、普通の暮らしができなくなります。普通に街を歩くことすらできなくなる。

ちょっとデートでもしようものなら、週刊誌にあることないこと書かれてしまう。

こうやって考えてみると、何かを得た時というのは同時に何かを失った時でもあるような気がしてきます。それが理解できるようになると、他人のことを変に妬んだりする必要もないな・・・と思えてくるかもしれません。

「いいな、あの人は幸せで。」

そう思っても、その人は何かを得たことで失っているものもあるものです。

自分には悩みがないと言う人がやっていること

でも、中には、自分には悩みがないのが悩みです・・・なんて言っている人もいます。そういう人たちは本当に悩みがないのかと言うとそうではないと思うんです。

悩みは誰にでもあります。

でも、それを悩みと捉えるか、それともそれを何かのチャンスと捉えるかで随分と感じ方が変わってきます。

職場でうまくいかない。上司が変わって評価が下がり、給料も下がった。これを悩みと捉えてしまうと苦しくなります。でもその悩みを「チャンス」と捉えた人にとってはそれはもはや「悩み」ではなくなっているはずです。

そんな人にとっては今は絶好の転職のチャンスだ・・・と思えたりするのかもしれません。

つまり、悩みがないと言う人は悩みの「捉え方」が他の人とは違う・・・ということだと思うのです