言葉のセラピー > 考え方 >

後悔した時にそれを力に変える方法

何他人に迷惑をかけてしまったとか、必要以上に怒ってしまってコントロールがきかなかった、あんな道を選ばなければよかった、もっとこうしてあげたかったのにできなかった、ああすれば、こうしたら・・・後悔はきりがありません。

そんな気持ちになると、何ともいえなく辛くなったり、自分を責めてみたり、何度も同じことを考えたりしてしまいます。

だから何とかしたいと思うのですが、そう思えば思うほどに、それが頭から離れなくなってしまい、余計苦しむ結果になってしまうのです。

後悔しない人生を送りたい・・・・多くの人がそう願います。しかし、人間は完璧ではありませんから、常に正しい判断ができるわけではありません。時には、間違ったこともするし、間違った判断をしてしまうものです。

ただ、その間違った判断であったり、間違ったことが結果的に自分のためになったりすることはよくあるものです。そういう意味では後悔などは必要ないのかもしれません。

でも誰もが後悔はするし、やはり人間ですから、それは避けられないことではないでしょうか。だから、後悔しないことに意識を集中させて生きてゆくよりも(それはいずれにしても無理なのですから)、そう思ったことを何かに生かして、自分の力へと変える生き方の方が良いのではないかと私は思うのです。

今に生かすことができるか?

例えば、自分の大好きな人が事故で亡くなってしまったとしましょう。こんなことなら、あんなきついことを言わなければよかった、もっと優しくしてあげればよかった、こんなこともしてあげればよかった・・・・と思うかもしれません。

しかし、それができたら後悔などはしないで済みます。

できないから辛い気持ちになるのです。じゃあ、どうしたらいか・・・というと、今思ったこと、例えば優しくする、きついことは言わない・・・・そんなことを今これから実践してみることです。

ああすればよかった・・・と思っても何もできないし、何も変わりません。私達ができるのは今どう生きるか・・・というだけ。

だったら、今これからにその時に感じたことを生かしていくべきではないでしょうか?

大事なのは、悔やむことではなくて、今実践する・・・ということです。

人生には限りがある

忙しい毎日を送っていると何だか、人生はいつまでも続くかのような気持ちになったり、自分が死ぬなんてのはずっとずっと先のことだと思ってしまいます。

しかし、いつか誰にでも終わりというものがやってくるわけです。

そうやって、人生には限りがあると思ってみると、何だか今日のこの日が大切に思えてきませんか?何気なく飲んでいるコーヒーでも、何だか大切な瞬間に思えてきます。

そうやって考えてみると、1つ1つのこと、一人一人を大切にしなければという思いがわきあがってきます。

そう、当たり前の毎日はいつか終わりがくるものです。

後悔しないように生きるためには、人生には終わりがあることを知り、今を大事に生きてゆくことが大切なのかもしれません。

人生にはバックギアがありません。前進しかできません。なのに後ろを向いても仕方がないことです。

大事なのは今のこの瞬間を大切にすること。後悔しても、大丈夫。今を大事にすればいいのです。

この瞬間を大切にするようになると色々なことがうまくまわるようになります。家族や友達との人間関係もそうですし、職場や近所の人間関係も何もかもが限られたものであることを知ることで、悩みも自然と減ってゆくのではないでしょうか?

今日会う人はこれで最後かも知れない・・・そんな風に人と向き合ってゆけたら、もっと他人に優しくなれるのかなと思います。