頑張れない人、頑張れる人の違いって何
最近は気軽に「頑張れよ」なんて言えなったなぁと思っている方もいらっしゃるかもしれません。うつ病についてみんなの知識が高まってきたあたりから、その言葉は禁句であることが知られるようになりました。
昔学生だった頃、部活を一生懸命やっていると、仲間から「頑張れよ!」と言われると「おう!」とやる気になったものです。
頑張れない人というのは、本当は頑張りたいのにそれが出来ないのだと思います。逆にいうと、がんばろうという気持ちが強すぎたために、それがかえって裏目に出たのかもしれません。
その言葉をかけていい人、駄目な人
人間はストップがきかないというか、やれるところ以上にやってしまうところがあります。仕事にしてもそうですが、限界を超えて頑張っているとストレスに苦しみ、うつ病になります。
適当に手を抜ける人であればいいのですが、真面目で一生懸命な人ほどやりすぎてしまって、うつ病になったりすることがよくあります。
冒頭で話した、学生時代の部活をやっていた頃にかけてもらった「がんばれよ」の一言が嬉しいのに対して、仕事で一杯一杯になっている人、もしくはうつ病に苦しんでいる方にかける同じ言葉は全く違って聞こえるはずです。
例えば、学校のマラソン大会でゴール間近になって、クラスメートから「がんばれ~!!」と声をかけられたら、どうでしょう?
きっとやる気になると思います。嬉しいと思います。
これは「走る気持ちがあるから」です。もし、もう歩けないほど疲労していて、マラソンどころではなくて、胸が苦しくて休みたい人に「がんばれ~!!」なんていっても全く響きません。
やる気があってやっている人に「がんばれ!」はよい言葉だと思います。でも、もう一杯一杯の人に「がんばれ!」は無理な注文になってしまいます。
楽しむことを目標にする
頑張れない人は、一生懸命努力することが良いことだと思って、頑張りすぎた結果、がんばれなくなったのだと思います。
ということはそうならないためには、一生懸命努力することからどうやったら楽しめるかを考えることに方向転換するのが良いと私は思います。
勿論、仕事なんか楽しめない・・・という方もいると思います。お金をいただくのが仕事ですから、全部が全部楽しいことではないとは思います。だからこそお金をもらえるところもあります。
でも楽しむ工夫はできると思います。それも考え方次第です。
仕事そのものが楽しめなければ、この仕事があるお陰で週末に自分の趣味が思い切りできるんだ・・・と思いながら仕事をしてみると、感じ方も違ってくると思います。
また、仕事の日は1日が過ぎるのがとても遅くて、終わった後はぐったり疲れる・・・というのは、嫌いなことを一生懸命やった証拠です。
そんな時はできれば、もっと楽しめることを考えて仕事を考え直すのも1つの方法だと思います。ただ、楽しめるかどうか・・・を考える場合は総合的に考えることが必要だと思います。
楽しい仕事でも給料が少なすぎて生活してゆけないのでは楽しくなくなります。
一生懸命やり遂げることよりも、楽しむことを目標に掲げると色々なことがうまくまわりだすようです。自分が楽しんで笑顔で仕事をしている方がお客様だって喜んでくれるはずです。
そうやって楽しんで仕事をしている人は他から見れば頑張っているように見えると思います。でも恐らく本人はその認識がないはずです。それが一番よい頑張っている状態なのかもしれませんね。