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三浦和良、キング・カズの名言

キング・カズこと三浦和良さんは日本のサッカー界の歴史を築いてきた人物です。私が彼について思い出すことはフランスで行われたサッカーのワールドカップ。

日本はワールドカップ本大会初出場を果たすわけですが、それまで日本のサッカー界のため、日本がワールドカップに出場するためにすべてをささげてきた三浦和良選手は最終的に本大会出場メンバーから漏れることになります。

カズ落選の話題は日本でも大きく報道され、多くのファンが何故カズが外されなくてはならなかったのか?と嘆きました。

しかし、カズは帰国会見で「日本代表としての誇り、魂みたいなものは向こうに置いてきた」とコメントしています。

他人のせいにしない

彼の素晴らしいところは他人のせいにしない・・・というところです。彼はそのことについてこんな名言を残しています。

「まず自分を省みること。それは多分、サッカーに限った話じゃない。「上司がちゃんとしてくれないから失敗した」とか、「僕らはできるのに、あの人のせいで仕事がうまくいかない」と、常に誰かに責任をなすりつける人が会社にもいるんじゃないかな?そんな人と、「他人はともかく、自分のここがダメだった」と考える人の差は歴然と開いていくような気がする。」(他人のせいにするな 「やめないよ」三浦和良 新潮新書より)
「学ばない者は人のせいにする。学びつつある者は自分のせいにする。学ぶということを知っている者は誰のせいにもしない。僕は学び続ける人間でいたい。」(1センチでいいから前に進むんだ 「やめないよ」三浦和良 新潮新書より)

他人を責めることなく、自分を省みる。そんな彼の姿勢に多くのファンが惹きつけられるのかもしれません。

明日のことだけ

彼は自分のサッカー人生についてこんな風に話しています。

「これまで本当にいいサッカー人生を送ってきた。でもそれは昨日までの話。今日もすぐに過去となる。明日をどんな1日にして、どう自分を高めるか。僕はそれだけを考えていたい。」(明日のことだけ考えていたい 「やめないよ」三浦和良 新潮新書より)

過去にあったことにとらわれていると、今の自分が好きになれず、遠い将来のことばかりみつめていると今自分がするべきことが見えてこない。大事なのは今、ここなのかもしれません。

過去の栄光にこだわらない、これだけのスーパースターでありながら、そうきっぱりと言えるのは素晴らしいことです。

プレーに対するこだわり

「サッカーを見るのが好きなのか、するのが好きなのか?見ることがやることほど面白いとは思えない。やるのが一番。監督業?いや、選手の方がいい。ビジネスで金もうけに走る?いや、それも自分らしくないな・・・。だから暑くても一生懸命走ろうと思うわけです。」(猛暑の中の決意 「やめないよ」三浦和良 新潮新書より)

カズは本当にサッカーが好きなんだなと思わせる言葉。好きなことを徹底的に楽しむ工夫をする・・・それが成功への近道なのだと思います。

好きと思うこと・・・・それが素質です。

成功と失敗について

「何事も失敗する確率の方が高いんだから。それでも、いいことが起きたときの喜びは、苦しいときの悲しみに勝るもの。総じて人生は成功も失敗も五分なんだ。そこで、あきらめる人とあきらめない人の差が出る。僕はあきらめないよ。またゴールを取って勝ちたいね。」(1つのプレーですべて変わる 「やめないよ」三浦和良 新潮新書より)

喜びって苦しんだ分だけ大きくなるようにできているようです。逆に言うと苦しみがないと喜びも感じることができない。いつも飲んでいる水は当たり前だけれど、マラソン大会が終わった後の水は最高においしかったはず。

だから、苦しい時はラッキーだと思う。何故なら、そのあとには必ず喜びが待っているのですから。

カズダンスについて

「『もうダンスはよしなさいよ』との声をいただきました。貴重なご指摘を重く受け止めつつ、次もやりたいと思っています。」(国立競技場とカズダンス 「やめないよ」三浦和良 新潮新書より)

他人からの批判や意見に対して、カズらしいかわし方。これって人生でも使えると思います。何があっても、真正面から受け取らない。さらりのかわす。ストレスをためこまないコツですね。これ。

人生に偶然はない

「人生に偶然はない。(中略)だからこうも思う。1998年W杯に行けなかったのも偶然じゃない。岡田武史監督がどうこうでもなく、僕に力がなかったのだと。努力が足りなかったのだと。(中略)素晴らしき90分間を思い返す。幸せ、やり切った充実感・・・。ずっとやっていたいね。死ぬまでね。」(人生に偶然はない 「やめないよ」三浦和良 新潮新書より)

「やめないよ」(新潮新書)の中から彼の心に残る名言を集めてみました。ずっとやっていたい、燃え尽きるまでやっていたい・・・心からサッカーを愛する三浦和良選手らしい言葉です。

好きなことに一生懸命になってみることの大切さ、他人ではなく自分がどうするかということ、そういったことを教えていただいた気がします。

続けることについて

「続けられる人ってその時その時の変化に対応できる人じゃなきゃいけないんで、常に新しいもの 信念というものは貫いていいと思うんですけど、その中にやっぱり瞬間、瞬間で新しいものに対応していける人じゃないとやっぱり長く一線ではできないですね。受け入れないと、色々なことを。」(魂のラジオより)

続けることについて語った言葉。いつでも今の自分が色々な面でベストな状態だと思ってサッカーに取り組んでいるそうです。