あおり運転(煽り運転)に対する対処法
車を運転している人であれば、車間距離を空けて走るというのは一般的な常識になっている・・・と思うのですが、中にはそんなことは無視してあおってくるドライバーもいますね。
自分の後ろにピタッとくっつかれたり、追い越したいと言わんばかりに極端に右側を走ったり、左を走ったりされると、イライラします。怒りが湧いてくるのは、侮辱されたと感じるから、威嚇されたと感じるからです。
自分を守ろうとしているわけですね。だから、怒りがわいてくる。
ただ、中にはそんな相手を笑って無視できる人もいます。そういう人になれたら、もっと生きるのが楽になると思いませんか。
後ろを見なければ問題そのものは存在しなかったことになる
一番簡単な方法、イライラしなくて済む方法を考えた時、まず、相手をどうにかしよう・・・という手段は候補から外れますね。
相手のことを考えるとイライラは止まりません。イライラを止めるには自分が動くこと、自分ができることを自分が実行することです。
あおり運転に気づいて、その後にイライラしてしまうのは、まず、走行中にバックミラーを見ているからだと思います。次にあおり運転をしてくるドライバーを見て、その後何度もバックミラーをチェックしているから怒りが増してくるのだと思います。
ですから、まず、走行中はバックミラーを見ないこと。万が一、後ろに気づいても、バックミラーはやはり見ないこと・・・それが問題を問題と捉えずに済む、つまり相手を無視する一番楽な方法ではないでしょうか?
バックミラーを見ないと不安という方や安全のためにバックミラーを見るべきだと思っている方もいらっしゃると思いますが、荷物を積んだ大きなトラックなどはバックミラーを見ても何も見えなかったり、そもそもバックミラーがないものもあります。
後ろが見えなくても、運転には支障がないのです。車線変更だって、サイドミラーと目視で大丈夫ですし、バックする際も目視すれば問題ありません。
ですから、バックミラーをなくしてしまいましょうとは言いませんが、後ろが見えないように角度を調節しておけばいいのだと思います。必要な時だけ戻せばいいわけで。
いくらあおられようが、笑顔で助手席の友人と話しながら運転しているドライバーは、なぜそうしていられるかというと、後ろを見ていないからです。前を見て運転して、会話を楽しんでいるから、後ろのあおり運転の車を探すようなことをしている暇がないのです。
殆どが良識のあるドライバーさんです
一度あおられたりすると、運転するのが嫌になったりすることがあります。また、あおられるのではないか?あのあおられた時の嫌な気分はもう嫌だ・・・と。
でも、冷静になって考えてみると、日本で運転しているドライバーさんたちのほとんどは良識があるドライバーです。海外に行ってみてください。ルールもなにもないようなところがあります。
日本では多くのドライバーがマナーを守ります。道を譲ってもらう時に頭を下げてくれるドライバーさんって多いではないですか。
あおり運転をするようなドライバーはごくごく一部です。世の中は面白くできていて、やったことが自分に返ってくることになっているようです。それをカルマの法則と呼びます。
例えば、他人に対して、嫌がらせをした人というのは、他人からも嫌がらせをされてしまう・・・ということ。ですから、あおり運転は無視しておいても大丈夫。しっかり、やったことは本人に返ってきます。
あおってくる人が抱える問題
あおり運転をしている人は、単純に追い越したいとかそういう理由だけで、相手を威嚇しようとしたりしているわけではないようです。
例えば、僕にはあおり運転ばかりしていた知人がいたのですが、10年ほど経って会った彼はすっかり安全運転に変わっていました。それどころか、道を譲ったりして、他のドライバーのことを思いやれる人に変わっていたのです。
驚きました。そこで彼に聞いてみたんです。何が変わったの?と。
すると、彼は「あの時(あおったりしていた時)は、孤独で誰にも認めてもらえなかったし、友人もいなかった、1つの自己主張だったのかも知れない。勿論、それが許されることではないけれど、あの時は苦しかったし、孤独だったんだ。今は幸せなんだよ。奥さんと一緒に毎日好きな仕事ができて。」と答えてくれました。
幸せいっぱいの人があおり運転などしてくるでしょうか?それはまずありませんね。何かしら問題を抱えていなければ、他人を無視して、自分勝手なことをしたりはしないものです。
ですから、あおり運転をしてくる人は何かに苦しんでいる人、かわいそうな人なんです。幸せではないのですから、今度からはかわいそうに・・・と同情してあげてください。
笑って無視できるか、あなたが試されている
自分をイライラさせる人に出会った時は、考え方を変えれば、絶好の精神修行のチャンスです。
でも、無理して無視しましょうとか、我慢しようとかそういうことではありません。怒りをためても仕方がありません。もし、怒りがわいてきたら、友人に話を聞いてもらったり、「あーむかつく!!!」と大声で叫んでもいいんですよ。吐き出してしまえば、怒りは小さくなっていきます。
思い切り体を動かすのもおすすめ。運動することで怒りのエネルギーは消費されますから。
さて、少し話はそれましたが、試されているというのは、我慢ができるかどうかとかそういうことではありません。怒りは我慢するのではなくて、後で発散すべきです。
そうではなくて、そもそも怒りを感じなくて済む方法を考えなさい・・・という神様からの試験のようなものだと思うんです。
その答えは人によって色々あっていいと思うんです。例えば、今まで書いてきたような考え方を身に付けることで怒らなくて済むようになります。見なくていいものをわざわざ見て怒る・・・という習慣を断ち切ってしまうのも1つの方法です。(バックミラーをみないこと)
怒りがわいてきた時って案外チャンスなんですよ。自分を成長させるチャンス。その時は悩まないでください。悩みは答えがないものに対して繰り返し考えることをいいます。
そうではなくて、自分がどうするか、どうすればイライラしないか?、そもそも何故イライラしてのか?・・・という自分にできることを考えて答えを出します。
それが悩み癖から抜け出す最高の方法だと思うのです。