スランプからの脱出方法
仕事でもスポーツでも趣味でも・・・何でもそうですが、今までできていたことが何故かうまくできなくなってしまう時があります。スランプは辞書で調べると「心身の調子が一時的に不振になっている状態。 また、実力が発揮できず、成績などが一時的に落ち込んでいる状態」(デジタル大辞泉)とあります。
スランプは体の問題だけでなく、心の問題でもある・・・ということです。つまり、体調を整えるだけでスランプから脱出することもあれば、考え方を少し変えるだけでスランプから抜け出すことができることもあります。
1つ目のスランプからの脱出方法
スランプとは「一時的」なものです。ずっとは続きません。人生もそうであるように、何をするにも人間のやることですから、波があります。
調子の良い時もあれば、悪い時もある・・・それを当たり前のことだと捉えられる人はスランプから早く抜け出す人ではないでしょうか?
でもスランプから抜け出せない人はもしかしたら、その調子が悪くなることが人にはあるということ、何をするにも人がやることには波があるということを、もしかしたら否定されているのではないでしょうか。
だとしたら、スランプの期間を長くしているのは、自分の考え方・・・ということになるのだと思うんです。
1つ目のスランプからの脱出方法・・・それは、調子が悪くなること、人がやることは必ず波があるということを受け入れてしまうことなのかもしれません。
今が底、後は上がるだけ
先ほどの調子が良い時、悪い時の波・・・ですが、スランプの時はその波の低いところにいる・・・ということです。
ということは後は上がるだけ・・・なんですね。
だから、そんな時はむしろ無理にあがこうとするよりも、これ以上悪くなることはない、今が底なんだと思って、その状況にとことん浸ってみるのも良いのかもしれません。
そして、そういうことを知っている人が伸びる人だと思うのです。人はそういう辛さを知ることで上手くいっている時に「感謝」することができるようになれるのだと思います。
一度沈んだら、しゃがみこんで力をためて、その力でもっと上にジャンプします。
そして、そのジャンプした時の「高さ」は「感謝の多さ」で決まっているのかもしれません。辛い経験を乗り越えて光り輝いている人。アスリートを例にしてみると、そういう方はみなさん、必ず感謝の言葉を口にします。
「みなさんのお陰で」「○○さんに助けてもらって」
もしかしたら、そういった方々は上に行けたから感謝したのではなくて、感謝していたから上に行けたのかもしれません。
心の波を乗りこなす
人の心は良くも悪くも波があるものです。同じことをしていても気持ちが乗らないこともあります。そして、そんな小さなきっかけからスランプへとつながることもあるのかもしれません。
ただ、心の波というのは悪いことばかりではないように思います。心の調子が悪い時、何だか気分が乗らない時、やる気がでない時、何だか休みたい気持ちの時・・・それは「そうしたら?」(休みたいと思ったら、休んだ方がいい)というサインなのだと思うんです。
気分が乗らない時、他のことをやってみるのもいいと思うんです。やる気がでない時は少し休んでみる。休みたい時、休んだ方がいいです。
そして、そういうちょっと立ち止まる時こそ、自分が変われるチャンスでもあるのだと思います。新しいことをやろうかな・・・と思うこともできます。
それは例えば、今までとはちょっと違うことを試す・・・でもいいと思うんです。私はよく同じパターンで仕事をしていることが多いのです。一度慣れてしまったことは楽なので、どうしても同じやり方に頼ってしまいます。
でもそんな時に限って、心の波がやってきます。何だか乗り気になれない・・・それは私にとっては、物事を1つの方向からではなくて、別の方向からも見た方がいいよ・・・というサインであり、違うことを試してみたら?というサインでもあるのだと思います。
だから、気乗りがしないとか、何だかやる気がでない・・・というのはそれまでの自分を見直すいいチャンスだと思うんです。勿論、それまでの自分のやり方が間違っていたというわけでもないと思うんです。
ただ、心には波がありますから。そして、それは常に変化しているものなので、自分もそれに合わせて変化してゆく、工夫してゆく必要があるわけで。
心が乗っている時もあれば、乗らない時もある・・・それを知ることはスランプから脱出するには必要なことだと私は思っています。