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時間がない、忙しいという言い訳でメールの返信が遅い友人

「友人にメールをしても返信が遅いのでいつもイライラさせられます。」

という方がいらっしゃいました。彼女の友人は時間がないとか、忙しかったからメールが遅くなったという風に言い訳をすると言うのです。

彼女にしてみれば、「メールを返信する位の時間はあるでしょう」と言いたいのだと思います。確かに彼女の言う通り、メールの返信にはそんなに時間はかからないと思ってしまいますよね。

人は自分とは違うと思うだけで解決することもある

メールの返信方法については色々なやり方がありますし、人によって違うように思います。例えば、

・メールはすぐに返信するのがいい
・メールの返信は時間がある時にすればいい
・返信はじっくりと時間をかけてちゃんと考えてからするのがいい

・・・などなど、人によって考えていることが違ったりします。だから、このやり方が正しいと思っていると冒頭の彼女のように相手にイライラしたりすることが多くなるような気がします。

彼女の言っていることはよくわかります。時間なんてなくてもメールの返信位はできる。私もそう思います。彼女はきっと傷ついているのだと思います。返信が遅いというのは、自分のことを軽く扱われているからだ・・・と。

自分のことが重要であれば、他のことをやめてでもメールの返信位はできるだろう・・・と。

だから、自分を軽く扱われたような気がしてイライラしたのだと思うんです。

しかしながら、人にはその人なりのやり方というものがあって、それが自分のやり方とは同じとは限らないと思うんです。彼女の友達は単純にメールの返信が苦手な人かも知れない、忙しい時にメールを打って文章が雑になるのが嫌だったのかも知れない。

それは相手になってみなければわからないわけですが、少なくとも、自分と相手が同じという前提でいると、違いが出てきた時にイライラするし、相手に対して優しくなれないような気がしています

本当は自分と相手は違う・・・そういう風に違いを認めてあげることも、相手に対する優しさなのかなと思いますし、自分が逆の立場だった時、自分のことをそうやって尊重してくれる友達にはやっぱりありがたいなと思うと思うんです。

相手のことを理解してあげようとする優しさ

人にはそれぞれその人なりのやり方といいましょうか、価値観があって、それは自分のそれとはやっぱり違うわけで。

でも人はどうしても、自分の価値観で相手を判断してしまいがちだと思うんです。そして、自分の判断基準で相手を裁いてしまう。「あの人はメールの返信もできない人だ」「お礼も言えない人だ」「感謝できない人だ」・・・という風に。

でも、それが必ず正しくはなくて、相手にも相手なりの考え方であったり、基準、価値観がやはりあると思うんです。

そういう相手なりの価値観を理解してあげる。この人はこういう人ではないかな・・・と察してあげる。今はきっと忙しい時期なのかな?とか、感謝してないわけじゃなくて、今は精神的に一杯一杯なんだろうな・・・とか。

そういう風に相手を理解してあげようとする優しさは、相手を許すだけではなくて、自分を楽にしてくれるし、穏やかな気持ちにさせてくれるような気がしています

人付き合いって本当に大変ですね。

人によってそれぞれやり方が違いますから。でもそういう違いの中で、相手を受け入れようとする自分がいたりして、そうやっているうちに自分がいつか磨かれてゆくのかもしれません。

そう思えば、相手にも感謝したくなったりするものなのかなと、私は思っています。