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後輩(年下)が苦手です

年下の人が相手だと何だか自分らしく話せないと思ってしまう方もいらっしゃると思います。でもそういう人に話を聞くと、年上とは何の問題もなく話せると答える方が多いように思います。

年上は大丈夫なのに、年下がダメ・・・ということは、そこに何か大きな接し方の違いがあるのだと思います。

上下関係の厳しいところでの経験

特に部活で、上下関係の厳しいようなところに入っていた方は社会人になっても上下関係には厳しい人が多いのかもしれません。

そういう人は年上にはとても丁寧に接し、年下に対しては、自分に対してそれなりの態度で接することを求めます。年下からはなめた口を利かれたくはないし、見下されたりなんてことは決して許せません。

そういう気持ちから、年下に対しては、バリアーをはっているというか、自分の心を閉ざしてしまっている方も多いのではないでしょうか。

小さな子供の頃は同じような年頃の子と年下、年上という概念なしに、楽しく遊べたと思うんです。ところが、上下関係の厳しいところでの経験が年上とか年下ということをよく強く意識させたのでしょう。

ですから、もし、苦手意識を克服したいのであれば、自分の中にあるそういった思い込みを捨ててしまう必要があるのかもしれません。

先輩に対する接し方から学ぶ

先輩に対しては苦手意識はないし、どんどん話ができる・・・ということであれば、ご自分がどのような話をしているか?また、その先輩はどのような話をしてくれるか?どのような態度で接してくれるか?といったことを考えてみるのもいいと思います。

先輩と話す時というのは、自分が下という意識なので、変なプライドもなければ、相手を尊重しようという気持ちがあるので、うまくいくのかもしれません。また、年上が相手ということで、相手がどのような話し方をしようと気にしませんし、ましてや口のきき方が・・・なんて文句を言う気も起きません。

後輩とは、これとは逆で接しているわけだと思います。だから、うまくいかない。ということは、後輩とも先輩と接しているのと同じような気持ちで接することができたら、苦手意識は克服できるのかもしれません。

それは単純に言うと、後輩を尊重する・・・ということになるのだと思います。今までは自分が上、相手が下・・・だったと思います。これでは相手を尊重しているとは言えません。

大事なのは、対等な気持ちで相手を尊重することなのかもしれませんね。そうやって接してみて、やっぱり話が合わないと思うことも必ずあります。それは年下だからというわけではなくて、合わない相手だったのだという事だと思います。