クルム伊達公子の名言
37歳で現役復帰をし、40歳を超えても戦う姿は多くの人に勇気を与えました。そんな伊達公子が語った言葉は力強く、人に力を与えるものでした。今回は、彼女が語った言葉、名言を集めてみました。
「不安や怖さはつきもの。覚悟をきめてまずは動き出してみる。」
(出典は最後に記載。以下同じ)
動き出してみると、思わぬ可能性が見えてくる。まさかという能力が花開くと語っています。
「ためこんで頑なになるより、多少弱音を吐いて消化した方がいい」
若い頃はいつも強気だったそうですが、年を重ねて「しなやかさ」を手に入れたと語っています。時には弱い自分も見せてもいい・・・そう思うと気持ちも楽になれるのかもしれません。
「時が過ぎて状況が変われば、苦手なことも好きに変わる可能性はある。」
フルマラソンに挑戦した時の言葉。苦手だったランニングも自分のペースで走るようになってから楽しめるようになり、フルマラソンを走りたいとまで思うようになったのだとか。
「年齢を経ていくと、人生が下降していくと思いがちですが、本当はそうじゃない。」
経験を重ねてゆくことによってオプションが増える、智恵もつく。だからこそ、いつでもチャレンジできるのだと話しています。若い頃にチャレンジするというのはよく聞きますが、年をとったからこそチャレンジできる・・・という考え方は新鮮で魅力的ですね。
「頑張ってきたことは、自分でも認めます。でも、頑張っているという実感は、それほど私にはないのです。」
楽しいことをやっている時は時間を忘れて没頭できる。だから、頑張ってきたという実感がないのだそうです。
「無理はするけど、無茶はしない」
そのためにはまず自分を知ることが大切と語っています。
「継続するということは、同じことの繰り返しではなく、成長し続けることなのです。」
現役復帰をしてからは、次々と目標が見えてきて、いつのまにか挑戦が続いているのだそうです。
「答えは一つだけでなく、たくさんの選択肢がある。」
どんな情報であっても、一度はそれを取り入れるようにしているのだとか。それによって視野が広がるそうです。
「時間と距離を置くに限ります。」
母親とは性格がよく似ていて、よくケンカするのだとか。そんな時は距離を置くことで冷静になれると語っています。
「自分はいい感じに緊張している。そう考えると、結果はプラスになるのです。」
緊張することについての言葉。緊張すると、ほとんどの人が「緊張しちゃだめだ」と考えて余計緊張するわけですが、彼女はそうではなく、むしろ緊張することをプラスにとらえているわけです。
「私は、テニスに関して生まれつきの才能があると思われがちですが、決してそうではありません。」
能力よりも練習を重ねることが大切なのだそうです。
「試合は、まるで人生のようです。」
いい時もあれば悪い時もある、ちょっとしたおごりや不注意で負けることもあると語っています。大事なのは、悪い時が続いても、腐らずにいかに冷静にいられるか・・・なのだそうです。
「立ち位置を変える。視点を変える。すると、自分から見えるものが違ってきます」
これはテニスだけでなく、日常の生活の中でも同じことが言えると思うんです。同じ悩みだとしても、立ち位置や視点を少し変えるだけで、全く違った感じ方になることがあります。
「一番いい状態は、絶好調すぎるのでもなく、不調から脱していい感じに精神状態が上に向き始めた時」
絶好調すぎると、状況を見落とすし、絶不調だと考えすぎてしまう・・・と語っています。
「お互いがお互いを求めすぎないことがいい関係でいられる秘訣だと思います。」
夫婦関係について。求めすぎていた頃はよくケンカもしていたのだそうです。
「ちょっとしたことなのですが、頭の片隅にいつも、あの人なら何を喜んでくれるか、あの人には何が必要かを留めています。」
多くの人に支えられて自分がいる・・・そんな感謝ができている彼女だからこその言葉ではないでしょうか。
「「伊達さんは感覚はですね」と言われますが、どちらかと言うと私は追求派です。」
テニスに関しても論理的に考えるのだそうです。試合や練習に関しても、細かく考えて計画を練るのだそうです。
「グレーゾーンのあいまいさも時には必要」
若い頃は白か黒か・・・で考えていたそうですが、年を重ねて、あいまいさも必要だと思うようになったのだとか。
ストレスに強い人は、あいまいなところを多く持っており、逆にストレスに弱い人は白黒をはっきりつけたい人が多いということもわかっています。ストレスを感じることが多いという方は彼女のように「あいまい」さを大切にするといいかもしれませんね。
「決断の決め手となるのは、やりたいか、やりたくないか。私の場合は直感です。」
決断方法について語った言葉。
「人生で大事なことはすべてテニスで学んできました。」
つらい時も悲しい時もさびしい時も弱音を吐くことがないテニス人生だったと語っています。
「僕は子供と結婚したんじゃなくて、公子と結婚したんだ。」
旦那さんのマイクの言葉。子供ができずに苦しんでいた時にマイクが彼女にかけた言葉。この言葉で励まされたそうです。
「どんな時でも笑顔でいることは、自分も周りも幸せにすると思います。」
笑顔がステキだとまわりから言われることが多いそうです。
「やればできる。私は、それをずっと確信し続けています。」
チャレンジすることについて語った時の言葉。
参考文献:「進化する強さ」 クルム伊達公子