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木村多江の名言、心に残る言葉

「薄幸(が似合う)美人」や「日本一不幸役が板につく女優」などと言われることがある木村多江さんの言葉をご紹介したいと思います。

彼女は女優というものに対してどのように思っているのか?彼女の素顔とは?

「抜け出せない怖さで何度もうずくまりました」(出典は最後に記載。以下同じ)

仕事や私生活について語った言葉。でも「出口は必ずあるし、曲がり角がたくさんあったほうが人生を豊かにして、逆に迷わなくなってくるもの」と思えるようになったそうです。

「女優という言葉にもずっと居心地の悪さを感じていた」

主役になりたいとか、有名になりたいとは思ったことがないそうです。ただ、「好きな芝居がしたい」それだけなのだとか。

「もがいて闘っている人ほど人間くさくて美しく、本当にかっこいい。」

いつまでも「人間くさい側」にいたのだそうです。

「いつの頃からか「不幸な役が似合う女」と言われるようになった」

ただ、そう言われることで名前を憶えてもらえるなら、それはありがたいことだと思ったそうです。ちなみに、本人は幸せじゃないと思うことはあっても、不幸だとは思っていないそうです。

「わたしに泣く技術みたいなものはない」

自分は芝居下手なので、「泣きのシーンは体当たりという方法しか見つけられていない」そうです。

「いつもわたしは違う人の人生を生きる」

役と一緒に傷ついたり、泣いたり、笑ったりすることで自分自身も成長させてもらっている・・・と考えているそうです。

「心のゆとりが身体をつくっている」

身体のケアも大切だけど、心に余裕がなければ身体をケアしようとも思わないことに気づいたそうです。

「寝付けない夜がある。そんな夜はラッキー、こりゃ妄想タイムだ」と思って、たとえ夜が明けようともいろいろな妄想をして楽しんでいる」

妄想とは彼女にとって「自分はこうなりたい、こうなるんだ」という思い込みでもあって、いい妄想をどんどんしてゆくことが呪文のように働いて、物事がうまくいくことが多くあるそうです。

「すべての人が愛すべき人。すべての人が、人間合格」

自分のだめなところも愛すべきところだと許すことにしているそうです。

「愛情は求めず、ただ与え続けていると、向こうから愛情が返ってくる」

愛について語った言葉。

「誰かに気持ちを話すというのも、ゆるむことの1つだと思う」

話すとは「離す」ことだそうです。人に話すことで心のもやもやを離してゆき、おまじないのように「ありがとう」をたくさん言うようにしているそうです。

「以前、嫌なことを思い出しては、よく眠れなくなっていた。」

嫌なことを拭い去れない時は、「勉強させていただきました」「ありがとうございました」といって終わりにするそうです。

「人は生きていることが奇跡で、わたしは生かされていることを知った」

人生について語った言葉。

「だいじょうぶ。だいじょうぶ」

以前は自分をけねすことで這い上がってきたそうですが、自分褒め上手になることの大切さにも気づいたそうです。頑張っても空回りすることもあるし、頑張れないこともあるけれど、そんな自分も許してあげる・・・それも大切なことかもしれませんね。

「かかと」 木村多江著より