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不安への簡単な対処法

不安を辞書で調べると「気がかりで落ち着かないこと。心配なこと。また、そのさま」とあります。

しかし、これは誰にでもあることです。気がかりになったり、心配になることって誰にでもあることだと思うんです。ところが、全員が不安で苦しめられたりはしていません。それは「不安」があっても、前に進んでいるからです。

ところが、不安や恐怖に苦しめられる方は、「不安」があってはいけないのであって、それを何とかしようとするのですが、どうにもならず、そのため前にも進めない。だから苦しいし、苦しいから何とか「不安」を消そうとして、また堂々巡りを始めてしまう。

まさに地獄のようなものです。

でも実は簡単な不安への対処法があるんです。

不安の正体は?

何事もそうですが、見えないもの、得体が知れないものに対しては恐怖心を持ってしまいます。暗闇でガサガサっと音がしたら、「なんだろう?」って怖くなります。でも電気をつけたら、ネコだった・・・となれば怖くはありません。相手のことが見えたからです。

ですから、不安もその正体をつかんでしまえば、怖くなくなります。少なくとも不安におびえて過ごす必要がないことがわかると思うんです。

さて、不安とは何かというと、もともと人間に備わったもの・・・だと思うんです。生まれた時から持っている人間の機能の1つです。今はきっと厄介なものだと思われるかもしれません。

でも、この機能がなくなってしまったら、それはそれで大変なことになります。

例えば、夜道を歩く時のことを想像してみてください。人気のない、暗い夜道。もしかしたら、強盗に襲われるかもしれません。一人で歩くのはちょっと危ないかな・・・と思ってしまいます。

だから、友達と一緒に歩くようにしたり、明るい道を歩くようにしたりします。そうやって危険を回避しているんですね。

これは何故そういう風に対処できたかというと、「不安」を感じたから・・・です。もし、この機能がなければ、心配になったりしないので、暗い夜道を一人で歩いていたかもしれません。

何が言いたいかというと、「不安」というものは、人間にとっては自分の身を守るために必要なものである・・・ということです。この機能がなくなってしまったら、心配したりしなくなるので、身を守ることができなくなってしまう。

でも心配になるからこそ、自分を守れたりします。

例えば、将来への不安があるとします。何だか漠然と怖くなったり心配になったりします。私、将来大丈夫かしら・・・と。

でも、そういう風に心配になるからこそ、「あ、今から将来に備えなくちゃ」と思えるわけです。だから貯金したりできる。

「不安」とは1つのシグナルなんですね。それを受けて、私達はその「不安」に備えたりできるわけです。

ところが、この「不安」や「恐怖」「心配」が暴走してしまうことがあります。不安に苦しんでいる方はきっとその状態だと思うんです。

何故、どんどん怖くなってしまうのか?

何故、「不安」が暴走してしまうのか?

それはきっと「不安」をなくしてしまおうとしたからだと思うんです。よく「不安の解消方法を教えてください。」という方だったり、「不安を克服する方法を教えてください。」という方がいらっしゃいます。

でも、正確に言うと「不安」は解消もできないし、克服もできない。

何故なら、もともと人間に備わったものだからです。それをなくそうとすることはできません。本能のようなものです。食欲をなくそうとして、なくなってしまったら大変です。何も食べたくなくなって、死んでしまいます。

不安も同じようなもの。

ですが、不安に苦しむ人は冒頭でもお話したように、「不安」であってはいけない。それを何とかしなければならない・・・と考えていらっしゃると思うんです。

だけど、不安も心配もいくらなくそうとしてもなくならない。だから、またどうにかしようとする・・・。

そうやって、なくそう、なくしてしまおう・・・としている間に不安というのはどんどん大きくなってゆくという特徴があります。

何故なら、不安というのはシグナルなので、せっかくそのシグナルを発しているのに、それを消そうとするものだから、不安はもっと大きなシグナルを出さなきゃ・・・ともっと、もっと不安にさせようとします

ところが、その時にあることをすると不安は薄れてゆきます。

不安が自然と薄れてゆく

不安は「受け入れる」と自然と薄れてゆきます。これまでお話してきたように、それはもともと人間に備わった機能です。だから、不安に感じるのは当たり前のことなんだ・・・と受け入れるだけの勇気を持つことです。

実際には、誰もがみんな不安を感じたりします。でも、それを受け入れて前に進みます。だから、不安はどんどん薄れてゆく。

例えば、プレゼンテーション、もしくは結婚式などのスピーチをすることになったとします。大丈夫かな?できるかな?と心配になります。

でも、スピーチなどをする際は緊張するのが当たり前だし、心配になるのも当たり前のことだと思うんです。

だから「心配になるのは当たり前だな。緊張するのも当たり前だ。」と不安を受け入れる。すると、不安は不思議なことに薄れてゆきます。シグナルがあなたに伝わったから・・・かもしれません。

不安の仕事はあなたに心配させて将来に備えさせることです

この場合は、スピーチをすることに対して心配させることで、あなたにスピーチの準備をさせようとしているのかもしれません。

そうやって心配になるからこそ、「そうだ、リハーサルしておこう」とか、「何を言うか準備しておこう」という風に本番に備えるようになります。

そうやって、行動にでた時、「不安の仕事」は終わるわけで、それ以上はあなたに恐怖を与えたり、心配させたりすることもなくなるのかもしれません

だから、受け入れること。そして、行動にでることです。

今不安に思っていることがあるとします。

やるべきことはまず、その不安を受け入れることです。これは当たり前のことだ・・・と。その上で、自分がやるべきことをします。例えば、「老後の不安」であれば、やるべきことを考えます。

例えば、今から毎月1万円でもいいので貯金をはじめよう・・・とか。

そういう風に自分なりの対策を考えてしまうと不安というものはそれ以上は大きくなりません。不安は実はあなたを助けようとしていたんですね。でもそれを拒否しよう、消してしまおう・・・としたために、それはどんどん大きくなっていった。

受け入れること。対策を考えることです。それが一番簡単な対処法だと思うんです。